ABOUT
PROJECT
ダイアローグ(対話)から始める
ウェルビーイング
北大コンパスプロジェクトは、対話を通じてウェルビーイングについて探求/模索します。第1期は、「心の中を散歩する期」とし、半年間をかけて、オンラインでのワークショップを合計5回実施しました。対話を通じて一人ひとりウェルビーイングを探求し、全国から参加している多様な参加者同士が繋がり継続的に対話するからこそできる深い対話を体験しながら、最終日には、シナリオプランニングでウェルビーイングな未来について描きました。自主勉強会では、読書会やお互いのストーリーを聴き合う中で気づきを紡ぐなど、参加者発案の企画も多数実施しました。
第2期は、第1期のプログラムを生かしながら、テーマ毎(現在検討中)のウェルビーイングについて深めながら進めていきます。抽象的な概念を扱うので、ビジュアライズ(グラフィックレコーディング、グラフィックファシリテーションなど)やオンラインホワイトボードmiro等を活用しながら進めていくのも一つの特徴です。自宅や自分の居心地の良い場所から参加できるオンラインならではの良さを生かし、プロジェクトを通じて得られる気づきや学びを日常に落とし込む仕掛けを意識しています。2030 年以降のポスト SDGs(持続可能な開発目標)における「誰一人取り残さない」ことを誓った先に、私たちは何を大切にするのか。大きなうねりも個人の変容からスタートするからこそ、「一人ひとりのWell-being」をボトムアップで考えていく場づくりを本プロジェクトを通じて目指します。
説明会
開催終了
7月17日 Sat.
10:00〜11:30
コンパスプロジェクト
〜対話から始めるウェルビーイングの探究〜
プロジェクト概要
期間:2021年8月21日〜2022年2月19日
例:
(1)全体プログラム
全員参加ワークショップ/全てオンラインの予定(2月のみ北海道大学での対面/オンラインのハイブリッド開催の可能性あり)
全て対話型ワークショップ形式にて進行します。
第0回 8月21日(土)10:00-12:00 キックオフ
第1回 9月11日(土) 9:00-12:00 わたしとウェルビーイング
第2回 10月2日(土) 9:00-12:00 わたし×◯○
第3回 12月11日(土)9:00-12:00 わたしたちとウェルビーイング
第4回 2月19日(土) 9:00-12:00 ウェルビーイングな未来を描く
(2)テーマ毎のゼミ
参加自由/希望ゼミに参加
受講生による関心を元にテーマ (現在検討中)を設定し、ウェルビーイングについて探究します。
いずれか、もしくは希望するゼミ全てに参加することが可能です。
10月以降に全体ワークショップとは別に、数回実施予定です。
※テーマは現状を優先して変更になる場合があります。
※この他、有志にて自主勉強会等実施する予定です。
(3)学びのプラットフォーム
プロジェクトでの気づきや学びを日常に落とし込むため、全体ワークショップの間には期間を空けてきます。自主勉強会や、情報交換、オンラインツールmiroを活用した交流スペース等を活用して、自分のペースで、ウェルビーイングについて探究できるような、余白とスペースをお楽しみください。昨年は、ABD読書法による読書会や、ストーリーテリング、シナリオプランニングを活用したワークなどが開催されました。
参加申込
●参加費
無料
●対象
大学生、大学院生、高校生、活動のフィールドで実践されている社会人。コミュニティ/組織内やご自身の活動するフィールドでのウェルビーイングについて探求したい方、障害やマイノリティなどの肩書を超えて考えたい方、教育プログラムづくりに関心のある方、対話の場づくり(オンライン、対面)に関心のある方で、主体的に参加する意志のある方。オンライン参加が可能な方(端末やネット環境は各自で用意)
本プロジェクトは座学を一方的に学ぶものではなく、参加者一人ひとりが自分自身の知恵を持ち寄り、ダイアローグ(対話)を通じて、お互いに学び合う双方向コミュニケーションで進んでいくスタイルです。ご自身や家族、活動するフィールド、現場でのウェルビーイングについて探求したい方、対話の場づくり(オンライン、対面)、ファシリテーション、プロジェクトベースでの話し合いに関心のある方をお待ちしています。
●募集人数
約20名
●選考基準
申し込み時の「参加理由」をもとに選考いたします。
●申込方法 及び 申込締切
申込みボタンからフォームに移動してお申し込みください。
2021年8月7日23:59まで(8月11日 選考結果通知予定)
ウェルビーイングとは?
「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。1946年の世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」と用いられています。本来WHOの文で厳密に言えば、身体の「体調」ならぬ精神の「"精神調"」や友人関係の「"友関係調"」、懐具合の「"懐調"」と言ったぐあいに色々なウェルビーイング(良好性)というものが存在するのだ、という事を表しています。これが前述の定義に出てくる、ウェルビーイングの多様な側面=色々な種類のウェルビーイング(良好性)という事です。病気で言えば、色々な「症状」があって、それぞれ程度も違う。健康には、色々な「ウェルビーイング(良好性)」があって、それぞれ程度も違う、という事です。「社会的なウェルビーイング(良好性)が低い」、というような表現も使われます。 出典:日本WHO協会
メッセージ
私たちは何を学んできたのでしょうか?私の場合、一生懸命、勉強し、北大教授となり、数多くの学生も育ててきました。でも、50歳代になったら何をしたら良いか、80歳代の親に何をしたら良いか、子供に何をしたら良いか、学ぶ場所は見つかりませんでした。乱暴な言い方をすれば、学校教育は、知識を授け、社会で役立つ人大量生産する効率良い仕組みでした。特に、高校までは、文部科学省が定めた学習指導要領のもとで、全国どこでも同じ知識が学べるような仕組みとして、戦後の日本における成功した仕組みでした。その結果はどうでしょうか?自分の考えや気持ちを伝える、幸せを考える、一人ひとりが自らの人生を豊かにする学びがあったのだろうか、どうして、こういうライフスタイルとなったのか、気がつくと、分からないことだらけです。
そのなかでウェルビーイングという言葉に行きつきました。「生徒の学力調達度調査」(PISA)の実施で知られる経済協力開発機構OECDは、Education 2030の中で、「学習者は、地球、地域社会、個人のウェルビーイングに基づいて共有される未来を形成する責務がある」と示唆しています。未来にバトンを手渡すことを意識したウェルビーイングの教育プログラムが必要なんだ…と思い至りました。
まず、出来るところから…私自身、まだウェルビーイングって何?どうすれば良いの?ということを全然知りません。学び、教育プログラムを作りたいと思う私と一緒に歩んで下さる方を求めています。最初の一人になってくれた出村沙代さんと呼びかけたいと思います。
北海道大学大学院環境科学院 教授 山中康裕
不安定で、不確実、曖昧、複雑な時代。COVID-19と共に過ごす中で、言葉だけでなく体験としても実感した方も多いのではないでしょうか。一刻一刻と変化する中、あなたは何を大切にして、わたしたちは何を大切にして、どこへ向かいたいのか。
誰にでもある凸凹(得意/不得意)の差が大きくて生きづらさとともに生きている発達障害をキーワードに、当事者や家族、支援者、研究者、教育関係者など、様々な職種の方々が対話する場、『One day cafe 〜凸凹の?について語るcafe〜』を6年前から全国で実施してきました。「肩書を手放して、本当に話したいことについて話そう」と、抱えている課題や問題点、生きづらさのストーリーに、まずは最後まで耳を傾け、そして対話を通じて参加者同士で知恵を出し合い続けてきました。述べ2000名の方々と対話する中で、私自身が望んでいるのは、誰かに理解されることでも、発達障害自体の啓蒙でもなく、支援されることでもなく、「一人ひとりがありたい姿を自己認識し、そのために必要な知恵を修得し、自分から動いていける場があること。必要なら助けを求める先がたくさんある」こと。そうすることで、「何が正しい/間違っているではなく、その先の、新しい価値や可能性が生まれていく」そんな学び合いの場を継続させることに行き着きました。
誰しも凸凹をもっています。そこには良い/悪いはなくて、グラデーションがあるだけです。私の普通と、あなたの普通は違う。それがみんなの「ふつう」になってほしい。同じように、私の幸せと、あなたの幸せは違う。多様性を認め合う先にどのような共創がまっているのかを考えた時、ウェルビーイングという考え方は、もしかすると何かの突破口になるのではないかと考えるようになり、本プロジェクトに期待するようになりました。2030年、「誰一人取り残さない」ことを誓ったSDGsが達成された後に、次に私たちは何を大切にするのか。個人の変容が世の中を変えていく時代だからこそ、トップダウンではなく「一人ひとりのWell-being」をボトムアップで考えていく場づくりを本プロジェクトを通じて生み出します。
まだ、道はありません。過去に置いていきたいものを整理し、未来に向けて創り出したいことを創り出す。ウェルビーイングを一つの切り口として、対話を通じて考えて、それを行動にしていきたいと思います。一緒に、「学び方を学ぶ場」「学び方を創造する場」を創りませんか?答えのないプロセスを一緒に歩んでくださる方の参画をお待ちしています。
凸凹フューチャーセンター共同代表/株式会社たがやす 取締役
北海道大学非常勤講師 出村沙代
2021年度 ホスト
プロデューサー
ホスト/ファシリテーター
Coming soom
ファシリテーター
特別講師(第4回)
コホスト(ゼミファシリテーター)
2020年度 ホスト
お問い合わせ
コンパスプロジェクト宛
wellbeinginhokkaido [a] gmail.com
[a] を@にしてメールをご送信ください。
本ページは、"持続可能な地域に向けたSDGsを考える人(SDGs Thinkers)のための教育プログラム" の一貫として、
ウェルビーイングを探求する「コンパスプロジェクト」です。