top of page
Wellbeing 北海道大学コンパスプロジェクト (3).png
About PROJECT

ABOUT
PROJECT

名称未設定のアートワーク.png
ダイアローグ(対話)から始める
ウェルビーイング

 みなさんは、何をしているときに心地よくて、生き生きするか、ウェルビーイングだなと感じるのか、「自分自身のウェルビーイングな状態について、自分の言葉で話せますか?忙しい毎日の中で、誰かのために頑張っている人、役割としての自分を生きている人・・・わかっているようで、実は、ありのままの自分のウェルビーイングについてじっくり考えたことのない人が多いのではないでしょうか。 

 北海道大学コンパスプロジェクトは、対話を通じてウェルビーイングについて探求/模索します。第1,2期は、「心の中を散歩する期」とし、約半年間をかけて、オンラインでのワークショップを合計5回実施しました。対話を通じて一人ひとりウェルビーイングを探求し、全国から参加している多様な参加者同士が繋がり継続的に対話するからこそできる深い対話を体験しながら、最終日には、シナリオプランニングでウェルビーイングな未来について描きました。自主勉強会では、読書会やお互いのストーリーを聴き合う中で気づきを紡ぐなど、参加者発案の企画も多数実施しました。対話を通じて気づきを得ていくのには時間がかかりますし、知識を学ぶようにすぐに結果が見えるわけではありません。しかし、じわじわと、オンラインならではの日常と並行してウェルビーイングを考え続ける中で、日常の中のウェルビーイングにアンテナが向くようになります。修了生には、自分の活動にウェルビーイングを取り入れるようになったことで、自分を犠牲にせずに自分自身も周りも心地よい仕事の仕方を見つけた方、教育現場で生徒向けにウェルビーイングのエッセンスを持ち込んだ教育を始めた方、自分自身の変容を体感した方こそ地域創生の活動に自然と私たちのウェルビーイングを考えることを取り入れられた方など、一人ひとりのスタイルにあった形で進化し続けています。

 抽象的な概念を扱うので、ビジュアライズ(グラフィックレコーディング、グラフィックファシリテーションなど)やオンラインホワイトボードmiro等を活用しながら進めていくのも一つの特徴です。自宅や自分の居心地の良い場所から参加できるオンラインならではの良さを生かし、プロジェクトを通じて得られる気づきや学びを日常に落とし込む仕掛けを意識しています。2030 年以降のポスト SDGs(持続可能な開発目標)における「誰一人取り残さない」ことを誓った先に、私たちは何を大切にするのか。大きなうねりも個人の変容から始まるするからこそ、まずは自分自身のwell-beingを言葉にできるようにする。そして相手のWellbeingに耳を傾ける。「一人ひとりのWell-being」を対話を通じてボトムアップで考えていく場づくりを本プロジェクトを通じて目指します。

​コンパスプロジェクト

〜対話から始めるウェルビーイングの探究〜

プロジェクト概要

期間:2022年5月28日〜8月20日

紫と黄色と青 有機的な図形 お祝い イベントと特別な関心事 プレゼンテーション (1).png

​(1)全体プログラム

​全員参加ワークショップ/全てオンライン実施

​全て対話型ワークショップ形式にて進行します。

第1回  5月28日(土)10:00-12:00   オープニング ーキックオフ

第2回  6月25日(土)  9:00-12:00   わたしとウェルビーイング 

 

第3回 7月2日(土)  9:00-12:00      わたしとわたしたち  特別講師 福井県立大学准教授 高野翔さん 
                    

第4回 7月23日(土)9:00-12:00      わたしたちのウェルビーイングな未来を描く 特別講師 対話支援ファシリテーター玄道優子さん

 

第5回  8月20日(土)  9:00-12:00   クロージング ーわたしたちとわたしのウェルビーイング

​(2)プロデューサー/ファシリテーター / 特別講師

23.png
22のコピー.png

プロデューサー |山中 康裕 Yasuhiro YAMANAKA

北海道大学大学院地球環境科学研究院教授/国連大学認定RCE北海道道央圏副代表 元々は気候変動予測を行う自然科学者(ノーベル物理学賞真鍋淑郎先生の直属部下も務めていた)。事業仕分け・東日本大震災を機に、社会課題を探る社会科学者になり、北大環境科学院実践環境科学コースを設立。研究という思考を武器に、「学び方の学び」を模索/伝授している。持続可能な世界・北海道高校生コンテストを主催。北海道ゼロカーボン協議会長・札幌環境審議会長を務めながら、Friday For Future札幌の若い世代とともに街頭にも立つ。 

ファシリテーター|出村 沙代  Sayo DEMURA

北海道大学非常勤講師/株式会社たがやす 取締役/凸凹フューチャーセンター共同代表

疑問に思ったことは自分の目で見て感じて確かめたい。と17歳でイギリスに1年間滞在。その後、気候変動に関心をもち、北極海研究船に2度乗船する。メーカー勤務後、科学技術コミュニケーションの教育・実践・研究を互いに有機的に関連づけながら行なう組織である北海道大学CoSTEPのスタッフとして科学コミュニケーションの道に進む。同時に、話を見える化する技術ビジュアルプラクティスに出会う。現在は、医療従事者や科学者等の専門家同士の会議や、行政と市民を結ぶ参画型ワークショップ、教育プログラム開発、未来や抽象度の高い話し合い等、数年に及ぶ長期伴走を主な活動とする。

北海道大学大学院環境科学院 修了。

IFVPメンバー - International Forum of Visual Practitioners

紫と黄色と青 有機的な図形 お祝い イベントと特別な関心事 プレゼンテーション.png
22.png

特別講師 |高野 翔さん Sho TAKANO

福井県立大学 地域経済研究所 准教授/ウェルビーイング学会 理事
2020年から福井県立大学地域経済研究所に着任し、ウェルビーイングの概念を自治体政策に活用する研究とウェルビーイングを増進するまちづくり活動を実践。2009-20年は、JICA(国際協力機構)にて、約20ケ国のアジア・アフリカ地域で持続可能な国づくり・地域づくりプロジェクトを担当。2014-17年には、ブータン王国にて、人々の幸せを国是とするGross National Happiness(GNH)を軸とした国づくりに協力。地元となる福井では、人の可能性に注目したまちづくり活動を実践。2013年、人の魅力を紹介する観光ガイドブック「Community Travel Guide 福井人」の作成、2018年、豪雪によってできなくなった事業を市民一人ひとりのできることで復活させる「できるフェス」を開催し、共にGood Design賞を受賞。福井人の幸福実感及び行動変容を福井新聞・日立京大ラボと協働調査する「未来の幸せアクションリサーチ」のクリエイティブディレクターを担当。越前市総合計画審議会会長、福井市及び永平寺町のまち・ひと・しごと創生総合戦略有識者委員なども務める。1983年福井県福井市生まれ。

特別講師 |玄道優子さん  Yuko GENDO

対話支援ファシリテーター/ IAF Japan chapter 理事
「難しい対話を見えやすく、触れやすく。小さな声を掬いやすく」在りのままで優しくいられる仕組みづくりがテーマ。ウェルビーイングな働き方、生き方を求めてこれまで10職種以上試行錯誤してきた20代。30代でITコンサルタントから独学でファシリテーターにキャリアチェンジしました。中でも文化を超えた対話、多国籍やオンラインの場づくりに関心が高いです。今回は、「わたしたちのウェルビーイングな未来を描く」を担当します。

​(3)学びのプラットフォーム

​プロジェクトでの気づきや学びを日常に落とし込むため、自主勉強会や、情報交換、オンラインツールmiroを活用した交流スペース等を活用して、自分のペースで、ウェルビーイングについて探究できるような、余白とスペースをお楽しみください。これまでに、ABD読書法による読書会や、ストーリーテリング、シナリオプランニングを活用したワークなどが開催されました。

参加申込

​●参加費

​無料

​●対象

大学生、大学院生、高校生、活動のフィールドで実践されている社会人。コミュニティ/組織内やご自身の活動するフィールドでのウェルビーイングについて探求したい方、障害やマイノリティなどの肩書を超えて考えたい方、教育プログラムづくりに関心のある方、対話の場づくり(オンライン、対面)に関心のある方で、主体的に参加する意志のある方。オンライン参加が可能な方(端末やネット環境は各自で用意)

 

本プロジェクトは座学を一方的に学ぶものではなく、参加者一人ひとりが自分自身の知恵を持ち寄り、ダイアローグ(対話)を通じて、お互いに学び合う双方向コミュニケーションで進んでいくスタイルです。ご自身や家族、活動するフィールド、現場でのウェルビーイングについて探求したい方、対話の場づくり(オンライン、対面)、ファシリテーション、プロジェクトベースでの話し合いに関心のある方をお待ちしています。

​●募集人数

​約20名

​●選考基準

申し込み時の「参加理由」をもとに選考いたします。

​●申込方法 ​及び 申込締切

申込みボタンからフォームに移動してお申し込みください。

​2022年5月22日(日)23:59まで(5月24日(火) 選考結果通知予定)

申込み

​ウェルビーイングとは?

「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」と翻訳されることも多い言葉です。1946年の世界保健機関(WHO)憲章の草案の中で、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいいます(日本WHO協会:訳)」と用いられています。本来WHOの文で厳密に言えば、身体の「体調」ならぬ精神の「"精神調"」や友人関係の「"友関係調"」、懐具合の「"懐調"」と言ったぐあいに色々なウェルビーイング(良好性)というものが存在するのだ、という事を表しています。これが前述の定義に出てくる、ウェルビーイングの多様な側面=色々な種類のウェルビーイング(良好性)という事です。病気で言えば、色々な「症状」があって、それぞれ程度も違う。健康には、色々な「ウェルビーイング(良好性)」があって、それぞれ程度も違う、という事です。「社会的なウェルビーイング(良好性)が低い」、というような表現も使われます。 出典:日本WHO協会

メッセージ
洞窟でのハイキング

​メッセージ

スクリーンショット 2021-07-05 10.32.18.png

 私たちは何を学んできたのでしょうか? 私の場合、一生懸命、勉強し、北大教授となり、数多くの学生も育ててきました。でも、50歳代になったら何をしたら良いか、80歳代の親に何をしたら良いか、子供に何をしたら良いか、学ぶ場所は見つかりませんでした。乱暴な言い方をすれば、学校教育は、知識を授け、社会で役立つ人大量生産する効率良い仕組みでした。特に、高校までは、文部科学省が定めた学習指導要領のもとで、全国どこでも同じ知識が学べるような仕組みとして、戦後の日本における成功した仕組みでした。その結果はどうでしょうか?自分の考えや気持ちを伝える、幸せを考える、一人ひとりが自らの人生を豊かにする学びがあったのだろうか、どうして、こういうライフスタイルとなったのか、気がつくと、分からないことだらけです。

 

 そのなかでウェルビーイングに行きつきました。「生徒の学力調達度調査」(PISA)の実施で知られる経済協力開発機構OECDは、Education 2030の中で、「学習者は、地球、地域社会、個人のウェルビーイングに基づいて共有される未来を形成する責務がある」と示唆しています。未来にバトンを手渡すことを意識したウェルビーイングの教育プログラムが必要なんだ…と思い至りました。

 2年前、学び、教育プログラムを作りたいと思う私は、一緒に歩んで下さる方を求めていました。最初の一人になってくれた出村沙代さんと呼びかけました。1年目、2年目と、仲間が集まり、手探りながらも、徐々に形が見えてきました。そして、今年も、新たな歩みを始めます。

北海道大学大学院環境科学院 教授 山中康裕

スクリーンショット 2021-07-05 10.32.05.png

 不安定で、不確実、曖昧、複雑な時代。COVID-19と共に過ごす中で、言葉だけでなく体験としても実感した方も多いのではないでしょうか。一刻一刻と変化する中、あなたは何を大切にして、わたしたちは何を大切にして、どこへ向かいたいのか。

 

 誰にでもある凸凹(得意/不得意)の差が大きくて生きづらさとともに生きている発達障害をキーワードに、当事者や家族、支援者、研究者、教育関係者など、様々な職種の方々が対話する場、『One day cafe 〜凸凹の?について語るcafe〜』を7年前から全国で実施してきました。「肩書を手放して、本当に話したいことについて話そう」と、抱えている課題や問題点、生きづらさのストーリーに、まずは最後まで耳を傾け、そして対話を通じて参加者同士で知恵を出し合い続けてきました。述べ2000名の方々と対話する中で、「一人ひとりがありたい姿を自己認識し、そのために必要な知恵を修得し、自分から動いていける場があること。必要なら助けを求める先がたくさんある (自立できる)」ことの大切さを実感するようになりました。社会の変容もそうした一人の変容から始まるということを実体験として重ねてきたことで、「何が正しい/間違っているではなく、その先の、新しい価値や可能性を生みだしていく」そんな学び合いの場を継続させることに行き着きました。

 

 誰しも凸凹をもっています。無人島に一人しかいなければ、それが当たり前になり「障害」という言葉もありません。私の普通と、あなたの普通は違う。それがみんなの「ふつう」になってほしい。同じように、私の幸せと、あなたの幸せは違う。そこには良い/悪いはなくて、グラデーションがあるだけだと感じています。多様性を認め合う先にどのような共創がまっているのかを考えた時、ウェルビーイングという考え方は、もしかすると何かの突破口になるのではないかと考えるようになり、本プロジェクトに期待するようになりました。2030年、「誰一人取り残さない」ことを誓ったSDGsが達成された後に、次に私たちは何を大切にするのか。個人の変容が世の中を変えていく時代だからこそ、トップダウンではなく「一人ひとりのWell-being」をボトムアップで考えていく場づくりを本プロジェクトを通じて生み出します。

 

 目の前の課題一つひとつを解決していても複雑に絡み合った課題は次から次に明らかになる。それなら、わたしやわたしたちが欲しい「ウェルビーイングな未来」を描いて、そこからバックキャスティングで考えていけないか。まだ、道はありません。過去に置いていきたいものを整理し、未来に向けて創り出したいことを創り出す。ウェルビーイングを一つの切り口として、対話を通じて考えて、それを行動にしていきたいと思います。一緒に、「学び方を学ぶ場」「学び方を創造する場」を創りませんか?答えのないプロセスを一緒に歩んでくださる方の参画をお待ちしています。

​凸凹フューチャーセンター共同代表/株式会社たがやす 取締役

北海道大学非常勤講師 出村沙代

​ホスト/ファシリテーター

2022年度 ​ホスト

プロデューサー

ファシリテーター

特別講師

コホスト

2021年度 ​ホスト

プロデューサー

ファシリテーター

特別講師(第4回)

コホスト(ゼミファシリテーター)

2020年度​ ホスト

ホスト/ファシリテーター

過去のレポート

​受講生の声

過去のレポート
問い合わせ

​お問い合わせ

コンパスプロジェクト宛
wellbeinginhokkaido [a] gmail.com

[a] を@にしてメールをご送信ください。

本ページは、"持続可能な地域に向けたSDGsを考える人(SDGs Thinkers)のための教育プログラム" の一貫として、

ウェルビーイングを探求する「コンパスプロジェクト」です。

スクリーンショット 2021-07-05 1.39.26.png
bottom of page